「釣り」という遊びに人生ごと飲み込まれた哀れな男の愉快な記述。

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2008年 2月 27日 (水)

虎の冬日記。その10〜新愛機就役〜


 はいこんにちは、やっとバイク届きました。虎です。

 一昨日とどいて昨日早速乗ろうと思ったら雨ですよ、まぁちょっと

 やんだ間に乗ったんですけどね。

 まぁ普通のスクーターです。どこにでもあるような。

 色は黒、これは今まで乗ってきたチャリンコが黒だったのでなんとなく

 あわせてみました。

 先日姉に「ブログタイトルの下にある奴は代えるのか?」と聞かれま

 した。

 そのタイトルの下にある奴というのは

 「釣りと萌えとその他の雑念、煩悩を主動力に和歌山県北部を

 チャリンコで釣り歩く男の記述。」

 という一文。

 つまり原付をとったので「チャリンコで〜」の部分を代えるのか?

 ということ。

 まぁ前からマイナーチェンジしようかなとは思っていたが改めて

 また新しいのを考えることに決定した。

 まぁじき更新するかも。

 今日友達が家に来て、いろいろと遊んでいたがその友達が帰りに

 また明後日と言って、そういえば明後日登校日だということを

 思い出しました。

 今思えば高校生活も一週間をきりました。来月3日は遂に卒業式です。

 この冬日記シリーズは一応2月までで3月は釣りに行きだすので釣果

 報告と暇なときにまた思い出語りするかもしれません。

 3月はもう完璧に春です。もう自分が嫌いな寒いのも後少しで終わり

 ます。

 これからは卒業の悲しさなんかに目もくれず(むしろ高校に少しの未練

 もない)春の日和の下を原チャリで爆走する日々になるでしょう。

 2月は引きこもり月間でしたが、4月の入学に向けて精一杯釣りに

 勤しもうともいます。


2008年 2月 22日 (金)

虎の冬日記。その9〜春近し 免許は取った バイク待ち〜


 みなさんこんにちは、今日はとても暖かい小春日和でしたね。

 虎です。

 先日原付免許の試験に行ってきましたが、難なく合格いたしました。

 そして帰ってきたらすぐにバイク屋さんにいってきて注文しました。

 届くのは月曜日だそうです、今日はさっそくヘルメットだけ

 買ってきました。       

 気がはやすぎるのは生まれつきです。

 買ってきたヘルメットもなんか

 爆弾処理班みたいです。

 
 そんなことはどうでもいい


 なんか今日はすさまじく暖かかったが釣りに行きそびれた、

 多分今日ぐらいなら秘境に行けば釣れたろうに。

 しかも明日からはまた寒くなると。

 まったくナンテッコタイ/(^o^)\

 なんで今日暖かいのかというと、冬ならシベリア寒気団をひきつれた

 大陸性の高気圧が日本海上に出っ張ってくるのが、春特有の

 移動性高気圧が日本を横断したからで、移動性高気圧が日本の上に

 あるときは風も吹かず日差しが良くさし気温も上がりますが、

 なんせ移動性なためすぐに日本から離れていきます。

 そうするとまた寒くなるのです。

 しかしこの移動性高気圧が現れたということはもう春が近いことの

 証拠なんですね。

 とりあえずバイクはやく来ねぇかな。


2008年 2月 18日 (月)

虎の冬日記。その8〜オレ、バイクの免許取ったら釣りに行こうと思うんだ・・・〜


 はいこんにちは。最近、外に出るたびに豪雪に見舞われるのは俺だけ?

 と感じた虎です。

 この土日は、日曜にフィッシングカレッジでセミナーがあったので、

 土曜は大阪の祖父母宅に泊めてもらいました。

 といってもほんの挨拶程度で、向こうに着いたらずっとコタツで

 ぐーたらしてました。

 出発する直前から和歌山でも雪がちらついていて、電車で山を越える

 ときは車窓が白一色で何も見えなかったり、かなり厳しい寒さでした。

 とはいっても天気予報では今が寒の底、それ以降は徐々に回復していく

 とのこと、今思えばもうすぐ3月ですからそろそろ春の戦闘準備を

 しといたほうがいいかもしれません。

 とりあえず21日に原付免許の試験なので、免許を取ったらバイクも

 ほぼ同時に買って(若干貯めてた)3月初めくらいになったら、釣りに

 行きだそうと思います。

 最近、免許取得後の釣り計画を練っていたところ、釣具屋に貴志川

 のアマゴの解禁日についてのチラシがあったのでのぞいてみたら。

 日券 3150円 に対して、  年券 5250円

 年券安っ!Σ(゜д゜;)

 そして日券はぼったくりかw

 単純計算で2回いったら元がとれるどころかお釣りがでます。

 自分は何回か日置川でアマゴ釣りをしたことがありますが、あんまり

 腕が良くないのでちょっと練習したいな、と思っていてかなり興味を

 そそられた。

 それに自転車では貴志川は遠いが、原付があればいけない距離ではな

 いので免許を取ったら真剣に考えてみようと思っています。

 ルアーができるならやりたいし、もしエサ釣りオンリーでも虎的には

 エサのほうがやりやすいのでどちらでも構わない。

 ちなみに、虎はフィッシングショーのとき、生餌(ミミズやブドウ虫等)

 を専門的に取り扱っている株式会社マルニチのブースで、そこの人と

 ブドウ虫について熱く語りあいました。

 

 日曜はさっき言ったとおりセミナーが行われるので、正午には祖父母

 の家を出ました。

 今回のセミナーの講師は奥村哲史プロ。

 プロの講義が聞けるとあって意気揚々と教室に入ると中にいた人数。

 2人

 少なっ

 まぁまだ30分前だからと思っていましたが、結局講義開始の人数。

 10人弱

 テラ小規模

 しかし虎は開始時からあることが気になっていた。

 それはこのブログにちょくちょく現れるノーシンカー専用ザク

 (以下ノと表記)が来ているかどうかということ。

 虎はノにひとつだけ教えて欲しかったことがあった。

 それはいったいどうやってこのブログに虎というキーワードだけで

 たどりついたか。

 以前虎自身がグーグルで自分のサイトはどれくらいでヒットするのか

 調べたところ。 「虎 バス 和歌山 釣り」 で検索すると

 やっと出てきました。

 しかしこれを聞く前に虎はある重大問題を抱えていた。 ・・・それは

 ノの顔を全く覚えていなかったこと

 はいさらっと重大カミングアウトしましたよ。

 実は水藻フィッシングセンターにていろいろな人と話したせいか、

 一人一人の記憶がごちゃ混ぜになって、訳わからんようになって

 いたのでした。

 ノが初めてこのブログに現れたとき、虎はまったく別の人物を思い

 浮かべていたのがいい証拠です。

 後にメールから本名を聞き、その思い浮かべてた人物ではないことが

 判明したのですが、今度はその名前の顔が出てこない。

 ついには、

 虎「アレ?コイツ誰や・・・」

 とPCの前で思わずつぶやくほど記憶が曖昧になってしまい、

 その日会うまで全く顔の想像がつかなかったのです。

 この10名弱の中に恐らく奴はいるはず、しかしこれだけ絞られても

 虎ははっきりと断定できませんでした。

 講義が始まってからもなにやら挙動不審にキョロキョロしていた虎。

 
 講義の最初に奥村プロへの質問を白紙に書いてソレを奥村氏が答えて

 いたとき、奥村氏がある人物の名前を呼んだ。

 どこかで聞いたことのある名だ。

 そういえばノの本名もこんな名前だったな。

 
 その呼び声に隣の奴がはいと呼応した。      ?

 !!!!

 そう彼は自分の隣に座っていた。

 てめえぇぇかあぁ!!(心の叫び)

 なんという灯台下暗し。っていうかお前も話しかけろよ。

 まぁ顔忘れてた俺が言うのもなんだけど。


2008年 2月 6日 (水)

虎の冬日記。その6〜冬の祭典・恐らく完結〜


 はいこんにちは、シベリア寒気団に勝つ自信なんてありません、虎です

 前回はレポートの続き上げようと思ってたら、なんか河川生態系につい

 て熱くかたっちゃましたが、とりあえず水資源機構のブース後の行動に

 ついて書きます。

 そのあと6号館Aにいったんですが(さっきまではB)あんまり好みの

 企業のブースがなかったので、またB館に戻ってくるとオフトのブース

 にあのミラクルジムこと村田基氏が!!

 「グランダー武蔵」世代の俺歓喜w

 ちなみにオフトといえばアメリカンルアーを取り扱ってる会社で、

 スミスウィックや実兄の大好きなへドン、虎的になじみのあるレーベル

 、村田氏がよく愛用してるバグリーやボーマー、ジッターバグで一世を

 風靡したアーボガストなどの会社のルアーを取り扱っている。

 本社は東大阪にあるというのはとても意外だが。

 それらのルアーがブース中に展示されていてそれはそれは見ごたえの

 あるものだった。

 次に訪れたのは近くにあった、ジャッカルブース。

 そこには巨大な水槽が設置されていて、その中には50なんてはるかに

 こえる魚が何匹も泳いでいた。なかには60以上の魚もいたかも。

 その水槽の上でセミナーを行っていたのは下野正希プロ

 この方も云わずと知れたバス釣り界の重鎮。

 日本バス釣り界の黎明期を支えた人物のうちの一人。

 しかししゃべりは関西弁。

 すさまじい親近感だよ。まあそれ以上にオーラもあったけどね。

 それ以降また一通りめぐったが腹が減ってきた。

 時刻も11時過ぎ、飯にしようと休憩スペースに行った。

 水分補給にアクエリアスと腹の膨れるものが欲しかったのでから揚げ

 を買った。

 流石にお昼時で席は全部埋まってたので、隅のほうのちょっと腰をか

 けられるとこに行こうとしたら、外人2名とその通訳らしき人1名、

 マネジャー(?)らしき人1名の集団が席を探していた。

 その外国人は格好から見てあきらかにバスプロだった。
 
 本場のプロktkr!!

 だが残念ながらそのプロ2名が誰なのかわからなかった。

 虎はアメリカのプロは滅法知らないのだ。というかアメリカはトーナ

 メント規模がでかいからプロ多いんだよ。

 かろうじで着てたシャツを見てわかったことはラッキークラフトが

 スポンサーだということぐらいだった。

 しかし流石アメリカ人。

 体のゴツさが伊達じゃなかった。

 二人ともアーノルド・シュワルツェネッガーフロリダ州知事みたいな

 がたいをしていた。

 彼らも席が見つからずうろちょろしていると、そのアメリカ人プロに

 気づいた男性がその一人に話しかけた。

 男性「〜〜さんですか?(的なことを聞いてる)」←よく聞こえなかった

 米プロ「オォ〜ウ、イエス、イェ〜ス(的なことを云ってる)」

 男性「握手してください(的なことを云ってる)」

 米プロ「オォ〜、オゥケェ〜イ。」    がっちりと握手。

 的な感じでね。

 そんなこんなで昼飯を済ませると、またダイワブースに向かった。

 ダイワのブースのメインステージで村上氏のセミナーが行われる

 からだ。

 村上晴彦氏といえば岸釣りの天才と呼ばれ、数々のメソッドを世に送

 り出してきた一流のルアーデザイナーでもある。

 ダイワではハートランドというブランドで数々のロッドの開発を行って

 いる。今回のセミナーで村上氏はハートランドの新作の紹介を行ったが

 特に虎が惹かれたのは、脇刀(わきざし)という竿。

 これはインターラインガイドで4ピースの振り出し竿なのである。

 バスロッドで振り出し竿なんか大手メーカーで真面目に作ったのは

 これが初なのではないだろうか。
 
 村上氏曰く、名前のとおりメインではなくサブロッドとして、遊びの

 釣りで使ってもらいたい。遊び用なんやけどちゃんとハートランドの

 独特の曲がりの美しさなどは壊さないように作っているので、全く

 スペックでほかのものと劣ることはないと思う。

 確かに自分も触ってみたが、竿の性能では全く文句はないだろう。

 最近のロッドはトーナメント使用で軽さや投げやすさを追求している

 が村上氏の言う曲がりの美しさ、掛けたときの楽しさ、魚とのやり

 取りを楽しむロッドというのは非常にいいものだと思う。

 そのあとまた色々廻った。

 たくさんのプロを見たが、自分の一大目的は並木プロ

 を見ること。しかしダイワブースでの並木氏のセミナーは一日の一番

 最後だった。

 時間がだいぶあったので色々廻ってて、ふと尿意がしたのでトイレに

 参ろうとサンラインブースを横切ったら。並木敏成氏がセミナーしてた

 さまかのTO☆SHI降臨

 しかし尿意に負けその場を去るしかなかった。

 その後再びエバーグリーンブースに行き。清水盛蔵プロ

 のセミナーを時間つぶしに聞いてた。      ←オイw

 そしてそろそろ時間が来たので、ダイワブースに向かった。

 やはり世界の並木氏、ギャラリーの数もすごい。

 といってもさっきの村上氏よりはちょっぴり少ないかな?

 並木氏が現れたとき俺はすさまじい驚き包まれた。

 被ってる帽子テラ一緒www

 色も違うし、形も良くあるものだし、おそらくブランドも向こうのほう

 がすごい高価な奴かもしれんが、形が全く一緒の帽子だった。

 なぜだろうニヤニヤが止らない。

 セミナーのほうも真剣に聞いた。さっきのモリゾー氏のやつは若干

 聞き流してたけど(←オイww)。

 こちらもやはり新作のロッドなどについてだった。

 さっきの村上氏のハートランドとは対極で、並木氏ほか多数のプロが

 プロデュースするスティーズシリーズは完璧なトーナメント使用モデル

 だ。

 現在のトーナメントロッドの主流であるスティーズは前のシリーズで

 あった。バトラーリミテッド系のパワーアップ版と考えていい。

 ほとんどが、旧シリーズの性能を引き継ぐまたはパワーアップさせて

 、さらに軽さや感度などを追求している。

 まさにパーフェクト、完全体といえるだろう。

 並木氏のセミナーが終わると、とりあえず帰り支度をし、最後にもう

 一度フィッシングカレッジのブースに挨拶に言った。

 すると生徒さんが作ったルアー型ストラップをくれた。

 あと前回の一庫ダムの人との熱い論性ののちうまい棒をくれたことに

 ついて話したところ、なぜか先生がラムネをくれた。

 そんなこんなで帰路に着いた。

 いつもイベント帰りは恒例各停・普通列車の旅なのだが、疲労しきっ

 ていた俺は一目散に快速に乗って帰った。

 以下フィッシングショーの戦利品。

 ・うまい棒   (一庫ダムの人)
 ・アメちゃん2個 (上に同じ)
 ・ラムネ     (先生)
 ・ヒューマン特性ハンドバッグ×2 (上に同じ)
 ・ルアー型ストラップ (生徒作品)
 
 釣り関係ないもんばっかwwww

 まぁちゃんとカタログとかももらったんすけどね。
  
 あとストラップはマジ嬉しかったな。今も付けてマス。


2008年 2月 4日 (月)

虎の冬日記。その6〜冬の祭典・2〜


 明日は登校日でテスト返却だ、とても嫌だ、虎です。

 とりあえずレポの続き書きます。以下レポ

 Daiwaのブースを見回っているとアユ釣りのコーナーにメイン

 ステージとはまた別に小さいステージがあった、そこでアユ釣り界で

 知らぬ者は居ないあの村田満名人が講義をしていた。

 実は我が父は有田川で村田名人が釣りをしてるのを見たことがある

 らしい。

 父曰く、あの人は普通に居るにも釣りするにもやかましい

 といっていた。そして父はもう一言加えた。

父:でもアノおっさん釣りよるんよな

 父よ、だからプロなのですぞ。

 たしかに村田名人は関西弁でそこら辺におるおっちゃんらとなんら

 変わらないしゃべり口である。

 しかし、その講義を聴いていると話の筋や要点がしっかりしていて

 とても聞きやすくわかりやすかった。   やはりプロなのである。

 Daiwaブースを一通り見終わって、横のエバーグリーンブースにいった

 ら、ちょうど菊元俊文プロのセミナーが始まろ

 うとしていた。

 菊元プロは新しいロッドの説明などを冗談も織り交ぜながら行っていた

 。もちろんかなりおもしろかった。

 そのセミナーの後、菊元プロの言っていた新作のロッドを触ってみよう

 と思ったが、かなりの人がブース内に居たのであきらめた。

 そこからいったん休憩スペースに避難した、開場から結構たって人の

 数も尋常がなくなってきたのでいったん朝食がてら休憩しようと考えた
 
 。ちなみに開場の中に出店があって、焼きそばやから揚げなど軽食は

 ある程度帰るようになっていたので助かった。

 茶を片手に肉まんをほおばりながらエネルギーを補給して、食べ終わる

 とすぐさままた戦場へと足を向けた。

 しかしすぐに足が止った。なんと釣りのイベントなのに

 ガチャガチャがあった。

 確かに俺には馴染みの品だがまさかこんなところであえるとは

 思わなんだ。

 しかし、そこはフィッシングショー。中身は淡水魚フィギュアだった。

 でもガチャガチャのケースに張ってあるフィギュアのラインナップを

 見たら。ヤマメ、アユ、ニジマス、サケ、イトウ、オイカワなど

 結構見た目重視の魚が多かったので、やってみることにした。

 ケースの前には女の子が立っていて、そのお母さんらしき人が

 「これ欲しいの?」的な会話をしていた。

 周りは結構小さい子供のほうが多かった、もちろん自分はそれを

 気にすることなく若干割り込むかたちガチャガチャにお金を入れて

 ハンドルを回した。出てきた魚は・・・・・アカメ(成魚)

 魚種がマニアックすぎる
 
 しかも地味だ
 
 ちなみにアカメには色違いの若魚バージョンもある。

 こっちの赤っぽいほうが色合い的に好きだった。

 次に足を止めたのは、独立行政法人水資源機構のブース。

 一庫ダムなどで行われている在来種保護を目的とした、特定外来生物

 (バス・ギル)の駆除の成果を紹介していた。

 自分は一応バサーではあるがバス駆除に関して特に肯定でも否定でも

 ない。しいていうならバスが害魚であるかそうでないのか、昨今の

 在来種減少の根本的要因がたかがバスやギルのわずかな種に可能なの

 かそこまで断定するまで研究進んでないからそこまであんまり言及し

 ないほうがいいんじゃないか。とはおもっている。

 今の在来種減の言い分となっているのは、もともと日本にはバスほど

 の魚食種がいなかったので雑食種がおもであった日本の河川生態系に

 大きく広がっていった。というもんである。

 これには二つの大きな間違いがある。

 まず、日本の淡水域にはむしろ魚食種は多かった。

 自分も春になったら毎年行っているアマゴなどのサケ・マス類に始まり

 さっき述べたアカメもそう、バス釣りの外道として知られるハスや、

 最近のルアー釣りでも注目されているナマズ、その近縁であるギギや

 ギバチ類、砂礫床を好み岩の裏などに生息するカジカ類、ハゼ類、

 稚魚などしか食べないがヨシノボリ類もそうだ。

 二つ目の間違いは、雑食種中心の生態系である。

 確かに日本固有の種に雑食種が多いのは確かだ、その筆頭にあげられる

 のがコイであるが、コイ科の魚全てにいえることは一つ。

 彼らも魚を食べる。

 コイはもうその典型だ、普段お城の堀とかでよく口をパクパクしている

 のは空気を吸うためだとかいわれているが、コイはれっきとした

 えら呼吸で肺を持たないため、直接空気から呼吸できない。

 アレは水面のバクテリアを摂取しているのである。

 彼らはああやって口をパクパクさせて水面のバクテリアや水底の海老や

 時には水草すら食べるが、彼らの一番効率の良い栄養源は魚そのもの

 なのだ。雑食種と聞いてプランクトンなどを食べているイメージが

 あるが思い出して欲しい雑という文字は何でもという意味なのである。

 もっとわかりやすいのがウグイだ、彼らはほぼ魚食種といっていい

 くらい魚を食べている。アマゴなどをルアーで釣っているとあたりの

 大半はウグイやカワムツB型で全流域に嫌になるくらいいる。

 ここまで魚を食う魚が多い生態系をバスやギルなどの限られた種が

 わずか数十年でぶっ壊すなんて到底考えられない。

 そして例の一庫ダムの人たちの言い分を根本的にひっくり返す論がある

 それは、もともと日本の河川生態系にダムのよう
 な大型止水域なんてほとんど存在しなかった事だ。


 中学の社会(地理)の教科書で流域全長と流域高度を表したグラフを

 見たことがあるだろうか。

 世界の河川は流域全長が非常に長く(国をまたぐなんてざら)、水源が

 高高度の場所にあっても長い時間をかけてゆっくり海に注ぐため、

 非常になだらかなグラフになっている。

 対して日本最大の流域全長を誇る四万十川でさえそのグラフで表したら

 滝のような線になっている。

 そんな日本の河川は水源は高く短いために流れが速い、それに適応する

 ために泳ぎの上手く、流れに強い流線型の形状に進化した。

 ヤマメ、アマゴ釣りの達人達は彼らのぴしゃんと張ったヒレを見て

 うっとりするそうな。

 そんな彼らが雑食性のウグイたちを食らい、ある程度繁殖に抑止を

 かけていたためにちょうど良いバランスとなっていた。

 しかし、洪水の抑止、水力発電の利用等の目的でダムをつくることに

 よって大きな止水域を作り出したことは、そのバランスに非常に

 でかい影を落とした。まずダム建設の工事のために大量に土砂が流れ、

(トラック搬入用の道路工事などでも水の色が変わるほどの土砂が流れる)

 その土砂は一気に下流の流れや魚の隠れ場であった岩場を埋めた。

 この時点でかなりのダメージがでたはずだがさらに工事完了後、

 できたダムつまり止水域は雑食魚の楽園になる。水が止ることに

 よってプランクトンなどが繁殖し、なおかつ流れがなく繁殖もしやすい

 、こうしてダムから上流は生態系のバランサーであった在来魚食種が

 さらに上流に追いやられることになる。

 下流では、止水域で山の土の栄養をしみこませてプランクトンの繁殖

 させた富栄養化した水が流れ、土砂による地形変化でぐらいついた

 生態系に追い討ちをかけるかのように雑食性の魚種が増えていき、

 下流において逃げ場のない魚食種は衰退または絶滅した。

 そこに都合悪く現れたのがブッラクバスなどの外来魚食種である。

 彼らのふるさと、外国の大規模河川では雑食種のレパートリーが非常

 に多く、彼らがそれらを食べようが影響はなかった。

 しかし、ここ日本ではそうはいかなった。もともと在来魚食種に押さ

 えつけられていた雑食種がそのたががはずれてもはややりたい放題で

 あった。そこの雑食種を食べ始めたバスだが、日本の河川水域は狭く

 元来の日本の河川水域で生きるのに特化した種や、もともと個体数が

 少なかった種は絶滅の危機にさらされる羽目になる。

 生物学的にはもともと個体数の少なかった種は、日本という環境で不利

 であったから数が少なく、何百年というプロセスで見ればその種は

 自然に滅びたはずなのである。

 それが、外国産の魚たちによって若干早まっただけであるのに、その

 種が減ること自体がまるでバスのせいになっているのである。

 一庫ダムの人の論をある程度聞いて、彼らの結論は外来種を撲滅して

 再び昔のような在来種の生態系を取り戻すことだということはわかった

 。だが、あえて言おう

 てめーらがダム作った時点でもうそれは不可能なんだよ。

 おっと、感情的になってしまった。反省反省。

 もちろん自分と話してくれた人にこんな発言はしてませんよ。念のため

 むしろちゃんと聞いて、わからないところは質問して、時より反論して

 至極冷静な論戦を繰り広げてましたが。
 
 最後にその一庫ダムの人が熱い論戦へのお礼なのか

 うまい棒くれました。

 

 ちょっと書きすぎた続きは明日。もう眠いや。


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