虎の冬日記。その6〜冬の祭典・2〜
明日は登校日でテスト返却だ、とても嫌だ、虎です。
とりあえずレポの続き書きます。以下レポ
Daiwaのブースを見回っているとアユ釣りのコーナーにメイン
ステージとはまた別に小さいステージがあった、そこでアユ釣り界で
知らぬ者は居ないあの
村田満名人が講義をしていた。
実は我が父は有田川で村田名人が釣りをしてるのを見たことがある
らしい。
父曰く、あの人は普通に居るにも釣りするにも
やかましい
といっていた。そして父はもう一言加えた。
父:でもアノおっさん釣りよるんよな
父よ、だからプロなのですぞ。
たしかに村田名人は関西弁でそこら辺におるおっちゃんらとなんら
変わらないしゃべり口である。
しかし、その講義を聴いていると話の筋や要点がしっかりしていて
とても聞きやすくわかりやすかった。 やはりプロなのである。
Daiwaブースを一通り見終わって、横のエバーグリーンブースにいった
ら、ちょうど
菊元俊文プロのセミナーが始まろ
うとしていた。
菊元プロは新しいロッドの説明などを冗談も織り交ぜながら行っていた
。もちろんかなりおもしろかった。
そのセミナーの後、菊元プロの言っていた新作のロッドを触ってみよう
と思ったが、かなりの人がブース内に居たのであきらめた。
そこからいったん休憩スペースに避難した、開場から結構たって人の
数も尋常がなくなってきたのでいったん朝食がてら休憩しようと考えた
。ちなみに開場の中に出店があって、焼きそばやから揚げなど軽食は
ある程度帰るようになっていたので助かった。
茶を片手に肉まんをほおばりながらエネルギーを補給して、食べ終わる
とすぐさままた戦場へと足を向けた。
しかしすぐに足が止った。なんと釣りのイベントなのに
ガチャガチャがあった。
確かに俺には馴染みの品だがまさかこんなところであえるとは
思わなんだ。
しかし、そこはフィッシングショー。中身は淡水魚フィギュアだった。
でもガチャガチャのケースに張ってあるフィギュアのラインナップを
見たら。ヤマメ、アユ、ニジマス、サケ、イトウ、オイカワなど
結構見た目重視の魚が多かったので、やってみることにした。
ケースの前には女の子が立っていて、そのお母さんらしき人が
「これ欲しいの?」的な会話をしていた。
周りは結構小さい子供のほうが多かった、もちろん自分はそれを
気にすることなく若干割り込むかたちガチャガチャにお金を入れて
ハンドルを回した。出てきた魚は・・・・・
アカメ(成魚)
魚種がマニアックすぎる
しかも地味だ
ちなみにアカメには色違いの若魚バージョンもある。
こっちの赤っぽいほうが色合い的に好きだった。
次に足を止めたのは、独立行政法人水資源機構のブース。
一庫ダムなどで行われている在来種保護を目的とした、特定外来生物
(バス・ギル)の駆除の成果を紹介していた。
自分は一応バサーではあるがバス駆除に関して特に肯定でも否定でも
ない。しいていうならバスが害魚であるかそうでないのか、昨今の
在来種減少の根本的要因がたかがバスやギルのわずかな種に可能なの
かそこまで断定するまで研究進んでないからそこまであんまり言及し
ないほうがいいんじゃないか。とはおもっている。
今の在来種減の言い分となっているのは、もともと日本にはバスほど
の魚食種がいなかったので雑食種がおもであった日本の河川生態系に
大きく広がっていった。というもんである。
これには二つの大きな間違いがある。
まず、日本の淡水域にはむしろ魚食種は多かった。
自分も春になったら毎年行っているアマゴなどのサケ・マス類に始まり
さっき述べたアカメもそう、バス釣りの外道として知られるハスや、
最近のルアー釣りでも注目されているナマズ、その近縁であるギギや
ギバチ類、砂礫床を好み岩の裏などに生息するカジカ類、ハゼ類、
稚魚などしか食べないがヨシノボリ類もそうだ。
二つ目の間違いは、雑食種中心の生態系である。
確かに日本固有の種に雑食種が多いのは確かだ、その筆頭にあげられる
のがコイであるが、コイ科の魚全てにいえることは一つ。
彼らも魚を食べる。
コイはもうその典型だ、普段お城の堀とかでよく口をパクパクしている
のは空気を吸うためだとかいわれているが、コイはれっきとした
えら呼吸で肺を持たないため、直接空気から呼吸できない。
アレは水面のバクテリアを摂取しているのである。
彼らはああやって口をパクパクさせて水面のバクテリアや水底の海老や
時には水草すら食べるが、彼らの一番効率の良い栄養源は魚そのもの
なのだ。雑食種と聞いてプランクトンなどを食べているイメージが
あるが思い出して欲しい雑という文字は何でもという意味なのである。
もっとわかりやすいのがウグイだ、彼らはほぼ魚食種といっていい
くらい魚を食べている。アマゴなどをルアーで釣っているとあたりの
大半はウグイやカワムツB型で全流域に嫌になるくらいいる。
ここまで魚を食う魚が多い生態系をバスやギルなどの限られた種が
わずか数十年でぶっ壊すなんて到底考えられない。
そして例の一庫ダムの人たちの言い分を根本的にひっくり返す論がある
それは、
もともと日本の河川生態系にダムのよう
な大型止水域なんてほとんど存在しなかった事だ。
中学の社会(地理)の教科書で流域全長と流域高度を表したグラフを
見たことがあるだろうか。
世界の河川は流域全長が非常に長く(国をまたぐなんてざら)、水源が
高高度の場所にあっても長い時間をかけてゆっくり海に注ぐため、
非常になだらかなグラフになっている。
対して日本最大の流域全長を誇る四万十川でさえそのグラフで表したら
滝のような線になっている。
そんな日本の河川は水源は高く短いために流れが速い、それに適応する
ために泳ぎの上手く、流れに強い流線型の形状に進化した。
ヤマメ、アマゴ釣りの達人達は彼らのぴしゃんと張ったヒレを見て
うっとりするそうな。
そんな彼らが雑食性のウグイたちを食らい、ある程度繁殖に抑止を
かけていたためにちょうど良いバランスとなっていた。
しかし、洪水の抑止、水力発電の利用等の目的でダムをつくることに
よって大きな止水域を作り出したことは、そのバランスに非常に
でかい影を落とした。まずダム建設の工事のために大量に土砂が流れ、
(トラック搬入用の道路工事などでも水の色が変わるほどの土砂が流れる)
その土砂は一気に下流の流れや魚の隠れ場であった岩場を埋めた。
この時点でかなりのダメージがでたはずだがさらに工事完了後、
できたダムつまり止水域は雑食魚の楽園になる。水が止ることに
よってプランクトンなどが繁殖し、なおかつ流れがなく繁殖もしやすい
、こうしてダムから上流は生態系のバランサーであった在来魚食種が
さらに上流に追いやられることになる。
下流では、止水域で山の土の栄養をしみこませてプランクトンの繁殖
させた富栄養化した水が流れ、土砂による地形変化でぐらいついた
生態系に追い討ちをかけるかのように雑食性の魚種が増えていき、
下流において逃げ場のない魚食種は衰退または絶滅した。
そこに都合悪く現れたのがブッラクバスなどの外来魚食種である。
彼らのふるさと、外国の大規模河川では雑食種のレパートリーが非常
に多く、彼らがそれらを食べようが影響はなかった。
しかし、ここ日本ではそうはいかなった。もともと在来魚食種に押さ
えつけられていた雑食種がそのたががはずれてもはややりたい放題で
あった。そこの雑食種を食べ始めたバスだが、日本の河川水域は狭く
元来の日本の河川水域で生きるのに特化した種や、もともと個体数が
少なかった種は絶滅の危機にさらされる羽目になる。
生物学的にはもともと個体数の少なかった種は、日本という環境で不利
であったから数が少なく、何百年というプロセスで見ればその種は
自然に滅びたはずなのである。
それが、外国産の魚たちによって若干早まっただけであるのに、その
種が減ること自体がまるでバスのせいになっているのである。
一庫ダムの人の論をある程度聞いて、彼らの結論は外来種を撲滅して
再び昔のような在来種の生態系を取り戻すことだということはわかった
。だが、あえて言おう
てめーらがダム作った時点でもうそれは不可能なんだよ。
おっと、感情的になってしまった。反省反省。
もちろん自分と話してくれた人にこんな発言はしてませんよ。念のため
むしろちゃんと聞いて、わからないところは質問して、時より反論して
至極冷静な論戦を繰り広げてましたが。
最後にその一庫ダムの人が熱い論戦へのお礼なのか
うまい棒くれました。
ちょっと書きすぎた続きは明日。もう眠いや。
この記事のトラックバックURL
http://www.k-gow.net/blog/tb.cgi/651
Iwadeの虎 [2008/2/4(月) 07:00]
ノーシンカー専用ザク [2008/2/5(火) 02:09]
Iwadeの虎 [2008/2/5(火) 14:10]
お前もこんなんになる時があるとはなw
そうそう、例の探検隊は4月2,3,4で3日に
朝から釣行と洒落込みたい訳だがどうかね?