2009年 9月 23日 (水)
孤独の釣り師3 山梨県富士河口湖町の河口湖
8月30日午前7時。
通勤・通学のラッシュでたくさんの人間が
せめぎあう電車内で折りたたみのできない
1ピースロッドとは、なんと不便なものだろうか…。
実習やらなんやらでもう慣れっこではあるが、
今回は合宿の荷物が一週間分あるため
余計そう感じる。
それにこの時間にこんな大荷物だと、周りから
浮いてしまって仕方が無い。
ジャマだろうか…不快だろうか。
この夏の終わりに河口湖で学校の合宿が行われた。
トーナメンター専攻はみっちり7日間河口湖で釣り
をやるのだが、ビルダー専攻と自分が所属する
ビジネス専攻はほとんど釣りをしない。
河口湖まで来て釣りができないなんて…残酷すぎる
なにをやったのかというと、ビルダーとビジネス
合同で実際に販売することを想定とした、ルアー
の設計、開発、販売戦略を考えるなどだ。
二日目の作業が始まる前に、担任がこんなことを
言っていた。
担「実は最終日に優秀な生徒を一人選んで、
表彰するんだよ。」
虎「ほう…。」
担「ちなみに賞品がでる。」
虎「それはどんな?」
担「詳しくはいえんが、まぁイイものだ。」
虎「へぇ〜、そうですが。」
そっけなく返事はしたが、正直いったいなにが商品
なのか気になって仕方が無かった。
気が付けば俺は班の作業を主導し、熱心に作品に取り掛かっていた。
4日目には釣りをする時間が与えられた。
まずかな時間だったがまぁ楽しめた、なにしろ拾ったスプーンで3匹も
釣れたもんだからテンションはかなりあがった。
うちの班はそうでもなかったが、全体的に作業が遅れ気味だったせいか、
みんな釣りより作業のほうをしたかったようだ。
俺も河口湖は釣れないと知っていたから、釣りを始める前は
「どうしてこうなる…むしろやりたかったのは作業のほうなんだが」
ぐらいに思っていた。
全工程が終わった後、学園長の前で商品のプレゼンを行った。
まぁだいたい事前に作った台本どおりにしゃべって、特に緊張することは
なかった。
学園長の評価もなかなか高かったらしい。
そういえば入学試験で、面接中なのに学園長に「君、合格」って言われた
ことあったっけ。
最終日の最優秀賞の表彰式で、俺の名前が呼ばれた。
俺は班を仕切ったにもかかわらず、他の班の生徒に助けられてばかり
だったが、かれらは納得といった様子だった。
終わってみてわかったことなんだが、どうやら予定通りにすべての作業を
こなせたのはうちの班だけだったらしい。
それどころか、本来ビルダーがルアーを6個作ったうち、ビジネスが1つ
選んで販売戦略と広告及びパッケージを製作するのだが。
時間をもてあまして、それをもう1つ分作ったりしていた。
広告とパッケージの追加製作…あれが効いたな。
慣れないイラストレーターを駆使した甲斐があったもんだ。
さて、気になっていた商品はというと。
ロッドだった、がまかつのラグゼだ。
がまかつかぁ…いいんだけどさぁ。
俺は竿とリールに関しては自分でもびっくりするぐらいダイワが好きなので
、もらったのは嬉しかったが今後使うかどうかは葛藤がありそうだ…。
ロッドのタグには定価3万5千円とかいてあったので、いい竿なのだろうが
いかんせんがまかつの竿(というかダイワ以外の竿)は詳しくないので、
クラスメイトに聞いてみたが、そいつ言ってたなぁ。
友「なんかがまかつの竿って、鮎や磯じゃ優秀だけど
バスはわかりませんって感じがして、ヤなのよね。」
してるかもしれん…。
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Iwadeの虎 [2009/9/24(木) 01:00]
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